ロシア日記 

8月は、20年ぶりに極東ロシアへ行ってきました。ロシアは私には思い出が沢山ある国です。学生時代に、極東ロシアの学生と交流をしていました。また、母方の父親が戦時中に満州鉄道でロシア語の通訳をやっていましたので、ロシアのことは小さいときから何となく身近に感じていました。自分を透視していてもロシアでの過去世はいくつか出てきていました。小さいときからロシアの音楽を聴いたりすると、感傷的な気分になり、また懐かしい感覚も湧いてきたものです。

今回の旅のことは、ロシアからブログでいくつか記事をアップしております。
タイガ(森)へ
自分を成長させたければ。。。
マリアのヒーリング
否定のエネルギー
食事とお風呂事情
タイガ(森)へ 4 神秘の蜂
ナナイツァ
締めくくりも蜂でした!笑 これでもか!


今回の旅のポイント、学びはいくつもありましたが、学びというよりも、自分の成長を褒める旅であったと思います。

自分で自分を褒められるということは嬉しいことです。自己肯定ということですから。自分を認めて、受け入れて、更なる希望とワクワクを覚えるということです。

私は小さいときからそれが苦手でした。産まれる前から、「次に産まれる人生は過酷なものだ」とわかっていて、恐怖を持ちながら母親の体内にいた記憶があります。母親の体内から出たら、父親から自分の性別や能力をとことん否定され、押さえつけられるとわかっていました。しかし、お腹から出ると、「わかっていた」という感覚が消えます。ですから、小さいときから、親の厳しいしつけや否定の言動で心を閉ざしてしまい、無意識のうちに「死にたい」と思うような子供でした。自分の存在が泡のように消えてくれたらどんなに楽だろうと思っていました。

否定されたことによる傷は、怒りを産みます。小学生に上がると、いじめにあいました。それが、私の中に怒りという感情を産み出します。悲しみと怒りで心は一杯。

いじめは高校を卒業するまで続きました。登校拒否にならなかったのは、母親のサポートのおかげでした。あまりにも親が厳しくて、辛くて、3歳にして私は家出をしています 笑 「ママ、さようなら。本当のお母さんを探しにいきます」と泣きながら母親に手を振って家から出て行ったときの記憶があります。

「お母さんは優しい存在なはず。でも、目の前にいるこの人は優しくない。ということは、本当のお母さんではないんだ。だったら本当のお母さんを探しに行こう!」と家出をしたのです。本気でした。母親は冗談だと思ったらしいのですが、私が本気で走っていくので焦って近所の人に大声で止めるように叫んだら、数ブロック先で近所のおばさんに捕まり、私の家出は数分で終わりました。

今回の旅行では、ホームステイをさせてくれた21歳のロシア人の女の子がキーとなりました。彼女の中にある、大きな燃え盛る怒りと苛立ちのエネルギーの横で、私と娘は過ごすことになります。本来は優しいいい子なのに、いつもイライラして、人を非難し、傷つけ、自ら他人との間に壁を作ってしまうタイプ。厳格なベジタリアンで、ヒンズー教の神々を信仰し、毎日マントラを唱える。彼女から見ると、私や娘の行動や、私の娘への教育はいい加減なものと映ったのでしょう。日本から来た、ロシアや自然に関して無知な人間だとも映ったのでしょう。

しかし、私と娘がそれほどおかしな行動をしているわけではありません。極東ロシアのことは一般の日本人よりよく知っています。言葉も少しわかります。

何をやっても「駄目」「あぶない」「そんなことは知っている。当たり前のことだ」「あなた達はそんなことも知らないのか」という彼女の言葉の端々にいこもる怒りのエネルギー。昔の私だったらいちいち反応して傷ついたり反抗していたと思います。20年前、実は私が逆の立場にいました。ロシア人の学生達が日本に遊びにきた時、彼らの自由奔放さ、ルールを破る大胆さにイライラし、怒りをぶちまけていました 笑 あのときの私は「正しくあること」「自分を律すること」が人生で一番大切なことだと考えていました。ルールを守り、いい成績をとり、何かあっても我慢し、いい子であり、一流の大学に行き、一流の大学院や就職先に行くことが「正しい生き方」だと勘違いしていました。親の教育、周りの環境、そして私自身が過去世から持ち越してきた課題がそうさせていたと思います。そこに、「ルールなんて破らないと人生はつまらないぜ!」「いま、この瞬間を楽しまないと損だぜ!」という、共産主義崩壊直後の旧ソ連の学生がきたわけです。

私が今まで正しいと思ってきたことをすべて土足で踏みにじられました。

「おまえは厳しすぎる」と言われました 笑  今考えれば本当にその通り!!!

今回は、20歳近く年下の彼女の中に、昔の自分を見いだしました。

若いときって、こうなること、あるよね。。。。。怒りを外に出していないと内側がつぶれてしまうから、精一杯鎧を着るんだよね。。。。。

彼女の怒りの根源は、両親の不仲と離婚、その後の両親の再婚だと思いました。彼女のご両親どちらともにもお会いしましたが、確かに、、、、水と油のように性質の違うご両親。今はそれぞれが再婚されていて、それぞれにピッタリのパートナー(4人ともが子連れの再婚。ロシアではよくあること)と幸せに生きている感じが私にはしました。特に、彼女が一緒に住んでいるお母さんは、再婚したての50歳。新しいパートナーに気に入られよう、若くいよう、とキラキラ。洗面所には高級化粧品がずらり。今の私には、そういう風に50代で女であることを楽しんだり、若返って行く女性がまぶしくみえるし、こういう人が増えることがいいな、と思えるのです。新しいパートナーとの間に2歳の子供を授かった頑固なお父様のお姿をみていても、何か嬉しさがこみ上げるんです。が、父親ゆずりの頑固でプライドの高い彼女には、母親が受け入れられない。ベジタリアンの自分に対しての理解がないし、学校の成績が悪い自分を褒めてくれない(恐らく、本当に好きなことを彼女はやれていないからあ勉強に身が入らない)。かといって、父親と自分は似すぎている。父親はベジタリアンに理解があり、ベジタリアンの料理を作ってくれるし、新しい奥さんも優しい。でも、お父さんと新しいパートナーとの間に産まれた2歳の妹の存在は彼女には複雑な想いを起こさせているはず。。。。

「私は本当に望まれて産まれてきたのではないのではないか。。。存在していて良いのだろうか。。。。」と。

私も、両親が不仲だったので、その想いを持って育ちました。

旅行の間中、昔の自分を見ているようでしたし、そんな彼女に対して怒りや苛立ちが殆ど湧かない自分をみてびっくり。そして、この子より「自由奔放なロシア人」的自分をみて、「やっぱり私は自由が好きなんだよね」って笑ってしまいました!20年という歳月をかけて、自分を浄化してきたし、学び、成長したんだな、と感動しました。

「本当の安らぎとは何だろう」という質問を持ちながら今回はタイガ(森林)に行き、マイナスイオンに囲まれ、愛の気もちに満ちた時間を過ごすことができ、友達にも感謝しています。あと数年したら、もしかしたら20年くらいかかるかもしれないけど、彼女もきっと今の自分を全肯定できるようになるでしょう。
こちらは、ブログの中でもたびたび登場するセルゲイさんからもらった天然の石。石も採掘する趣味があるらしいです。ロシアの教会で買い求めた蜜蝋のローソクとキャンドル立てとともに使ってます。旅の端々で、イルカ、クジラ、マリアに出会いました。来月のマリア&ドルフィン タッチ ヒーリングの講座はとても良いものになると思います!ぜひご参加くださいね。

コース詳細



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